2014年度

日本地方政治学会・日本地域政治学会

2014年度東京大会

「地域としての日本:国際と国内の相克」

 

 

〈日 程〉

530日 文京区議会見学

531日 研究大会 東洋大学125記念ホール

6 1   研究大会 東洋大学125記念ホール

 

〈会場〉東洋大学白山キャンパス8号館7階 125記念ホール

 

〈理事長挨拶〉 

日本の地方政治、世界の地域政治に関心を持つ学者、ジャーナリスト、政治家、行政官などによって構成された本学会も、会員数は三桁をはるかに超え、その活動も認知されるようになってまいりました。

研究大会も、東京と地方の大学を会場にして開催しながら、はや通算6回目を数え、会員の皆様の手によってなる学会誌も出版する運びとなり、徐々にその研究のすそ野も広がりを見せるようになってきたといっても過言ではございません。

これも、会員のご尽力、並びに温かい目で活動を支援していただいている多くの方々のお力添えによるものと考えております。特定の大学、会派、年齢、地域に偏らない、バランスのとれた学会を目指して発足した、会の目的に多くのご賛同を得た結果であろうと考えております。本当にありがとうございます。

さて、本年の研究大会である2014年東京大会は、東洋大学の白山キャンパス(開催校理事、本学会副理事長、藪長千乃東洋大学教授)において、5月30日(金)から6月1日(日)にかけて開催されます。本年度の全体テーマは、「地域としての日本:国際と国内の相克」といたしました。

国際関係の中では、アメリカ合衆国のジュニア・パートナーとしての性格をますます強めながら、他方で周辺諸国との間の軋轢も解消できておりません。また、こうした国際関係の問題は国境を抱えた周辺地域である地方自治体の問題も提起していくこととなっております。そして、自治体自体も、最近では大きく形を変えていくことになってまいりました。そうした国際政治と国内政治の接点に、地域としての日本が存在すると考えることが出来るのではないでしょうか。

そうした問題関心から、政治家の側でも、5月31日(土)には、これまで杉並区長として地方自治、地方政治の現場に当たられ、現在は衆議院議員として国会で力を尽くされていらっしゃる山田宏先生(日本維新の会)と、6月1日(日)には、自らの信念を貫くために郵政民営化に造反し、「日本最強」といわれる後援会を組織し、現在は外務政務官として国際政治の難局に直面されておられる城内実先生(自由民主党)をお迎えし、思いの丈を語っていただけることになりました。

また、2013年度の後半に、本学会とNHK(日本放送協会)と合同で行いました、大学生の政治意識アンケートの結果に関する精査を行うパネルもございます。このサンプルとなった大学生は1993年の政界再編期に生まれており、「55年体制」を知らない、また、1992年の「バブル崩壊」も知らない、近年20歳になった「新有権者」層といった、政治、経済的に特徴的な時代のみを知っている層であります。彼らの政治的な認知が、彼らに続く次の時代の政治的な認知を反映するものと考えられ、将来の有権者の政治認知を占う意味でも分析は重要なものといえるのではないでしょうか。

今年の東京大会でも、会員の皆様とこうした貴重な知見を共有することで、地方政治、地域政治のさらなる理解、そしてさらなる発展へとつなげていきたいと存じます。これが今後の日本の地方政治・地域政治に新しい視座を広げることができることを願います。今年も、多くの関心のある方のご来場を東洋大学でお待ちしております。

 

(白鳥 浩)

 

プログラム

【第日目】 5月30(金曜日) 文京区議会見学                                        

15:00 文京区シビックセンター1階集合

      文京区議会見学、区長表敬訪問、区議会議長との意見交換会

 

 

【第2日目】 5月31日(土曜日) 研究大会 125記念ホール

分科会1  9:30~10:50

「国境をめぐる地域」

司 会 照屋寛之(沖縄国際大学)

報告者 池尾靖志(立命館大学)

    「自治体の平和政策の現状と課題

       -地域から安全保障を考える視点」

      古川浩司(中京大学)

      「日本の国境地域に内在する諸問題」

討論者 出水 薫(九州大学)、岩下明裕(北海道大学)

     

特別講演1 11:00~12:00

講演者 武田一顕(TBSラジオ)

    「ジャーナリストから見た地方政治」

   司 会 藪長千乃(東洋大学)

 

 

休憩・総会 12:00~13:00

 

 

学会賞授与 13:00~14:00

記念講演 片岡寛光(早稲田大学名誉教授)

     「グローバル化のなかのナショナリズム」

 

分科会2  14:15~15:45 【日本オンブズマン学会共催】

「行政相談と苦情救済」

司 会 外山公美(立教大学)

報告者 田名邊賢治(総務省東京行政評価事務所長)

「自治体オンブズマンの現状と展望」

    鳥塚 修(中野区福祉オンブズマン担当)

「中野区福祉オンブズマン制度の変遷と特質」

岩井義和(日本大学)

「行政広報・議会広報の課題とオンブズマン」

討論者 今川 晃(同志社大学)

     

特別講演2 16:00~17:00

  講演者 山田 宏(衆議院議員、日本維新の会)

      「地域から国家を変える」

  司 会 畑山敏夫(佐賀大学) 

    討論者 浅野善治(大東文化大学)、細井 保(法政大学)

 

懇親会  17:30~  8号館1階 Tres Dining 

                  (会費 一般5,000円 学生3,000円)

 

 

【第3日目】 月1日(日曜日)  研究大会

分科会3  9:30~10:45

「地方政治の新しい展開」

 司 会 木村哲也(千葉県議会議員)

 報告者 内田悦嗣(千葉県議会議員)

     「議員提案条例と議会の活性化」

     長谷川大(船橋市議会議長)

     「形から入るか、中身からはいるか? ―地方議会改革の実際」

 討論者 小南浩一(兵庫教育大学)、西川伸一(明治大学)

 

分科会4 11:00~12:15 【NHK共同】

「大学生の政治意識アンケート調査報告」

司 会 岡田 浩(金沢大学)

報告者 杉田 淳、穐岡英治(NHK報道局)

    「学生1万人アンケートについて」

    久保谷政義(東海大学)

    「調査結果にみる政党支持と政治意識」

討論者 平野 浩(学習院大学)、河野武司(慶應義塾大学)

 

 

昼食・理事会  12:151320 

 

 

分科会5 13:20~14:30

「アメリカの地方自治」

  司 会 浅野一弘(札幌大学)

  報告者 千草孝雄(駿河台大学)

      「市政改革運動について」

      邊牟木廣海(ボール・ステート大学日本代表)

      「アメリカの地方自治」

  討論者 松田憲忠(青山学院大学)、芦立秀朗(京都産業大学)

 

分科会6  14:40~16:00

「地域活性化と地方行政」

司 会 風間規男(同志社大学)

報告者 杉岡秀紀(京都府立大学)

    「『地域公共人材』育成の現状と課題」

    奥山雅之(多摩大学)

    「ソーシャルキャピタルと地域中小企業活性化」

    竹内真雄(東京都)

    「都庁における歴代知事の特別職人事の研究」

討論者 山口 拓(元東京都議会議員)、高山泰三(文京区議会議員) 

 

特別講演3 16:10~17:30 

  講演者 城内 実(衆議院議員、自由民主党)

      「日本政治の行方」

  司 会 白鳥 浩(法政大学)

  討論者 水口 章(敬愛大学)、丹羽 功(近畿大学)

 

文中敬称略 


 
会場案内             .   

東洋大学白山キャンパス8号館

7階 125記念ホール

*正門よりお入りください。

都営地下鉄三田線「千石」駅A1出口

都営地下鉄三田線「白山」駅A3出口

東京メトロ南北線「本駒込」駅 1番出口

 

 それぞれ徒歩58